1949-11-17 第6回国会 衆議院 通商産業委員会 第9号
かようにして協定貿易の代償は、人民大衆の耐え得べからざる犠牲と、国内産業の不利益、民主的諸国からの反撃、こういうことを招くのであります。かような大きな犠牲にもかかわらず、貿易そのものが前にも述べましたように、空虚な内容である、日本にとつて不利益である。現内閣の貿易政策はきわめて危險で高価なものであるといつてもさしつかえないと思う。
かようにして協定貿易の代償は、人民大衆の耐え得べからざる犠牲と、国内産業の不利益、民主的諸国からの反撃、こういうことを招くのであります。かような大きな犠牲にもかかわらず、貿易そのものが前にも述べましたように、空虚な内容である、日本にとつて不利益である。現内閣の貿易政策はきわめて危險で高価なものであるといつてもさしつかえないと思う。
これを拜見いたしてみますると、たとえば商工御当局の談話を例にとつて申しまするならば、中小企業の現状は、その技術及び経営において、依然低調を脱せず、今後よほどの努力をもつてその質の向上をはからなければ、加工貿易の上にも、はたまた國内の競爭の上にもとうてい耐え得らるべくもないというのでありまして、そして独占禁止法の精神にも明らかなように、自由競爭経済を根本の原則とするのであつて、この精神を効果あらしめるためにも